レバレッジと必要証拠金(法人のお客様)

<レバレッジ>

当社では、お客様の便宜のため、「最大レバレッジ」と「実効レバレッジ」とを使い分けております。

①最大レバレッジ

想定元本から比較して、本取引を行うために最低限必要である必要証拠金で算出した最大の倍率をいいます。

<最大レバレッジの算出方法>
「最大レバレッジ」 = 想定元本(為替レート × 取引数量) ÷ 必要証拠金

<必要証拠金の算出方法>
法人のお客様の必要証拠金は、為替リスク想定比率(以下、「為替リスク」といいます。)×想定元本以上の額となります。為替リスクは、通貨ペアごとに異なり、当社では、原則として一般社団法人金融先物取引業協会が金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1項に規定される定量的計算モデルを用いて算出する数値を利用します。なお、為替リスクは、原則として1週間ごとに見直しが行われます。詳細は取引説明書または必要証拠金一覧表をご確認ください。また、必要証拠金は、予告なく変更する場合があります。

例)USD/JPYの買いレートが145.541円、為替リスクが1.46%のとき、1Lot(1,000通貨)買う場合

「想定元本」= 145,541円
想定元本 = 為替レート(145.541円)× 取引数量(1,000通貨)= 145,541円

「必要証拠金」= 2,150円
前営業日の終値レートをもとに想定元本に為替リスクを乗じた金額(10円未満切り上げ)に10円加算した金額

「最大レバレッジ」= 68.00倍
最大レバレッジ = 想定元本(145,541円) ÷ 必要証拠金(2,150円)

②実効レバレッジ

お客様の口座の有効証拠金からみて、全ての未決済ポジションに対してかかる口座の実効の倍率をいいます。実効レバレッジは、取引数量、預託金等により、お客様ご自身で実効レバレッジを調節することができます。

<実効レバレッジの算出方法>
実効レバレッジ=全未決済ポジションの想定元本÷有効証拠金

例1)次の条件でUSD/JPYの145.541円の買いポジションを1Lot(1,000通貨)保有している場合

・預託金が3,000円
・USDJPYの売りレートが145.539円

「想定元本」= 145,541円
想定元本 = 145.541円×1,000通貨 = 145,541円

「有効証拠金」= 2,998円

評価損益(時価評価) = {売り(評価レート)- 買い(約定価格)}× 1,000通貨
= (145.539円-145.541円)×1,000通貨
= -2円

有効証拠金 = 預託金(3,000円) + 評価損益(-2円)= 2,998円

「実効レバレッジ」= 48.54倍
実効レバレッジ = 想定元本(145,541円)÷ 有効証拠金(2,998円)= 48.54倍

例2)例1の預託金が4,000円だった場合

「想定元本」= 145,541円
想定元本 = 145.541円×1,000通貨 = 145,541円

「有効証拠金」=3,998円

評価損益(時価評価) = {売り(評価レート)- 買い(約定価格)}× 1,000通貨
= (145.539円-145.541円)×1,000通貨
= -2円

有効証拠金 =預託金(4,000円)+ 評価損益(-2円)= 3,998円

「実効レバレッジ」= 36.40倍
実効レバレッジ = 想定元本(145,541円)÷ 有効証拠金(3,998円)= 36.40倍

③必要証拠金と有効証拠金

必要証拠金とは、取引を行うにあたって必要となる証拠金となりますが、有効証拠金の全額を必要証拠金として、取引をされた場合、取引直後の時価評価によって、有効証拠金が必要証拠金を下回り、ロスカットとなる可能性があります。詳細は、ロスカットのルールをご確認ください。