テクニカル分析
移動平均線
【1】移動平均線とは?
移動平均線とは、一定期間の価格の平均を導き出し、その期間の末日に表示させ、時間の経過に沿って並べたものである。移動平均線はジョセフ・E・グランビル氏が、200日移動平均線が信頼できるとして紹介したのが始まりとされている。
【2】移動平均線とポイント
(例)5日移動平均線の計算式
5日間移動平均線は、過去5日間の終値の平均であることから、仮に基準日が100円でそこから毎日1円ずつ上昇している通貨ペアがあるとして、5日目(基準日を除く)は105円となるので、計算式は
(101+102+103+104+105)÷5=103円となり、5日移動平均線は「103円」となります。
【3】移動平均線の基本的な考え方
※200日移動平均線に基づく
※ 買いシグナル
(1) 移動平均線が低下後に横ばい、もしくは上昇基調となったときに価格が移動平均線を上回った場合には、重要な買いシグナルとなる
(2) 移動平均線が上昇基調を維持しているにもかかわらず、価格が移動平均線を下回って推移するような場合には、買いで対応するタイミングである
(3) 価格が上昇基調を描く移動平均線の上方にあり、この移動平均線に向かって価格が下落しながらも、移動平均線を下抜けずに反転する場合には買いシグナル点灯となる
(4) 価格が下落し移動平均線より大きく下方かい離した場合は、移動平均線に向かって自律的に反発する可能性があり、この反発狙いにより買いに入るパターンがある。ただし、短期的な動きとなることが想定されることから買いで入るタイミングには注意が必要。
※ 売りシグナル
(1) 移動平均線が上昇後に横ばい、もしくは低下基調となったときにレートが移動平均線を下回った場合は売りシグナル点灯となる
(2) 移動平均線が低下基調を維持しているにも関わらず、レートがその移動平均線を上回るような場合には、売りで対応するタイミングである
(3) レートが低下基調となっている移動平均線の下方にあり、この移動平均線に向かってレートが上昇しながらも、移動平均線を上抜けずに反転する場合には売りシグナル点灯となる
(4) 価格が上昇し移動平均線より大きく上方かい離した場合は、移動平均線に向かって自律的に反落する可能性があり、この反落狙いにより売りに入るパターンがある。ただし、短期的な動きとなることが想定されることから売りで入るタイミングには注意が必要。
これらの「移動平均線の基本法則」については、200日移動平均線を根底とした考え方であり、日々の価格の動きからは遅行性が強い。したがって、短・中期の売買に使うには難しい面があるものの、上昇基調の時には下値の支持線として、下落基調の時には上値の抵抗線として使うことができる。短期・中期の売買の際にも相場の大きな流れを把握するのに役に立つ。
【4】ゴールデンクロスとデッドクロス
※チャート参照
(1) ゴールデンクロス
ゴールデンクロスとは、レートが交差する移動平均線よりも上の水準にあり、短期移動平均線が中・長期の移動平均線を、あるいは中期移動平均線が長期移動平均線を下から上に抜ける動きで交差した場合を示す。なお、交差する移動平均線がともに上昇基調だった場合は、より一層強気な基調への転換を指すものとなる。
(2) デッドクロス
デッドクロスとは、レートが交差する移動平均線の下にあり、短期移動平均線が中・長期の移動平均線を、あるいは中期移動平均線が長期移動平均線を上から下抜ける動きで交差した場合を指す。なお、交差する移動平均線がともに下落基調だった場合は、より一層強気な基調への転換を示すものとなる。
テクニカルレベル一覧で移動平均線を使いこなす
移動平均線は気になるけどチャートはずっと見てられないというFX投資家の方、ニュース配信コンテンツFxwaveに移動平均線をはじめ主要テクニカル指標を確認できるコンテンツ「テクニカルレベル一覧」を用意しております。移動平均線では5・21・90・200日と短期から長期まで網羅しております。携帯電話やスマホからでも複雑な操作なく簡単にご覧いただけます。ぜひご利用ください。
「移動平均線」はドル円/ユーロドル/ユーロ円/ポンド円/南アフリカランド(ZAR)円/加ドル(カナダドル)円/豪ドル(オーストラリアドル)円/NZドル(ニュージーランドドル)円の計8通貨ペアで構成されており、「テクニカルレベル一覧」で配信されております。
指数平滑移動平均線
【1】指数平滑移動平均線とは?
指数平滑移動平均線(EMA;Exponential Moving Average)は、単純移動平均線、加重移動平均線より変化を早く表すラインと言われている。
【2】指数平滑移動平均線とポイント
(例)5日指数平滑移動平均線の計算式
最初の日は5日単純移動平均線を採用し、2日目は前日の値(最初の日の5日移動平均線)に当日の値(当日価格から前日EMAを引いたものに平滑化定数を掛け合わせる)を加えたものである。さらに、3日目以降も前述の計算を行っていく。こうして計算された数値をチャートに引いたものが5日指数平滑移動平均線となる。計算式は以下の通り
初日の計算 単純移動平均の値を採用
2日目以降の計算 EMA(n)=EMA(n-1)+α×{レート(0)-EMA(n-1)}
n:対象期間 α(平滑化定数)=2/(n+1) レート(0):当日の価格
指数平滑移動平均線(EMA)は累積加重平均であり、直近の価格にウエートをつける。特徴としてはトレンド分析において単純移動平均線、加重移動平均線より振れ幅が小さいことから市場の変化を早く示すことができるといわれている。高値ゾーンでEMAの上昇から下降への反転は売りシグナル、安値ゾーンでEMAの下降から上昇は買いシグナル点灯となる。
【3】移動平均線の基本的な考え方
※200日移動平均線に基づく
※買いシグナル
(1)移動平均線が低下後に横ばい、もしくは上昇基調となったときに価格が移動平均線を上回った場合には、重要な買いシグナルとなる
(2)移動平均線が上昇基調を維持しているにもかかわらず、価格が移動平均線を下回って推移するような場合には、買いで対応するタイミングである
(3)価格が上昇基調を描く移動平均線の上方にあり、この移動平均線に向かって価格が下落しながらも、移動平均線を下抜けずに反転する場合には買いシグナル点灯となる
(4)価格が下落し移動平均線より大きく下方かい離した場合は、移動平均線に向かって自律的に反発する可能性があり、この反発狙いにより買いに入るパターンがある。ただし、短期的な動きとなることが想定されることから買いで入るタイミングには注意が必要。
※売りシグナル
(1)移動平均線が上昇後に横ばい、もしくは低下基調となったときに価格が移動平均線を下回った場合には、重要な売りシグナルとなる
(2)移動平均線が低下基調を維持しているにも関わらず、価格がその移動平均線を上回るような場合には、売りで対応するタイミングである
(3)価格が低下基調を描く移動平均線の下方にあり、この移動平均線に向かって価格が上昇しながらも、移動平均線を上抜けずに反転する場合には売りシグナル点灯となる
(4)価格が上昇し移動平均線より大きく上方かい離した場合は、移動平均線に向かって自律的に反落する可能性があり、この反落狙いにより売りに入るパターンがある。ただし、短期的な動きとなることが想定されることから売りで入るタイミングには注意が必要。
これらの「移動平均線の基本法則」については、200日移動平均線を根底とした考え方であり、日々の価格の動きからは遅行性が強い。したがって、短・中期の売買に使うには難しい面があるものの、上昇基調の時には下値の支持線として、下落基調の時には上値の抵抗線として使うことができる。短期・中期の売買の際にも相場の大きな流れを把握するのに役に立つ。
【4】ゴールデンクロスとデッドクロス
※チャート参照
(1)ゴールデンクロス
ゴールデンクロスとは、日々線が交差する移動平均線の上にあり、短期移動平均線が中・長期の移動平均線を、あるいは中期移動平均線が長期移動平均線を下から上に抜ける動きで交差した場合を指す。なお、交差する移動平均線がともに上昇基調だった場合は、より一層強気な基調への転換を示すものとなる。
(2)デッドクロス
デッドクロスとは、日々線が交差する移動平均線の下にあり、短期移動平均線が中・長期の移動平均線を、あるいは中期移動平均線が長期移動平均線を上から下抜ける動きで交差した場合を指す。なお、交差する移動平均線がともに下落基調だった場合は、より一層強気な基調への転換を示すものとなる。
一目均衡表
【1】一目均衡表とは?
一目均衡表は、細田悟一氏(故人)が都新聞(現東京新聞)の商況部長時代に考案したテクニカル手法である。私設研究所を設立し7年の歳月をかけて苦心を重ねた末、昭和10年都新聞紙上に「新東転換線」という名称で発表された。また、一目山人とは細田氏のペンネームである。
【2】一目均衡表とポイント
①転換線・・・当日を含む(過去9日間の高値+安値)÷2
②基準線・・・当日を含む(過去26日間の高値+安値)÷2
・相場の軸となる基準であり、現在のレートが基準線を上回っている場合は「強気相場」、下回っている場合は「弱気相場」とみる。
・基準線が示す方向が相場の方向性を示唆。したがって、相場の上昇には基準線の上昇が必須となる。
③先行スパン1・・・・(転換線+基準線)÷2 → 26日先に反映したもの
④先行スパン2・・・・(過去52日間の高値+安値)÷2 → 26日先に反映したもの
⑤遅行スパン・・・・当日の終値を当日を含む26日前の位置に反映。現在のレートと並行する線になる。
・遅行スパンがローソク足を上回ってきた場合は好転といい、「買い示唆」となる。
・遅行スパンがローソク足を下回ってきた場合は逆転といい、「売り示唆」となる。
⑥雲・・・先行スパン1・2の帯を称する
・レート(現時点)が雲より上の水準に位置している場合は「強気相場」、下に位置している場合は「弱気相場」と判断する。
・雲の厚さは、薄ければ過去の相場の影響が少ないとされ、厚ければ過去の相場の影響を大きく受けることを示唆している。下落相場において下値に雲がある場合はサポートとなり、上昇相場において上値に雲がある場合は抵抗となる。
⑦雲のねじれ(変化日)・・・先行スパン1と先行スパン2が交差する日で相場の転換点になりやすいと言われている。
【3】基準線と転換線の関係
基準線と転換線の関係性については、両線の交差で説明が可能である。転換線が基準線を下から上へ抜ける状態を「好転」、逆に転換線が基準線を上から下へ抜けることを「逆転」といい、好転を「買い転換」、逆転を「売り転換」とする。
【4】三役好転・逆転
※時間軸を重要としている
「三役好転」とは下記の3つの条件をすべて満たした際の均衡表の状態をいい、「買いシグナル」の点灯を示唆する。
①転換線が基準線を上回る状態(ただし、基準線の「横ばい」もしくは「上昇」が伴うことが必須)
②遅行スパンが26日前のローソク足を上回っていること
③現在の相場が「雲の上限」を上回っていること
「三役逆転」とは下記の3つの条件をすべて満たした際の均衡表の状態をいい、「売りシグナル」の点灯を示唆する。
①転換線が基準線を下回る状態(ただし、基準線の「横ばい」もしくは「低下」が伴うことが必須)
②遅行スパンが26日前のローソク足を下回っていること
③現在の相場が「雲の下限」を下回っていること
三役を見逃すな!一目均衡表をばっちりチェック
一目均衡表が気になるけど見方がよくわからないというFX投資家の方、ニュース配信コンテンツFxwaveに一目均衡表を確認できるコンテンツ「一目チェック」を用意しております。三役好転(逆転)を「ひとめ」で確認できますので、携帯電話やスマホからでも複雑な操作なく簡単にご覧いただけます。ぜひご利用ください。
「一目チェック」はドル円/ユーロドル/ユーロ円/ポンド円/豪ドル(オーストラリアドル)円/NZドル(ニュージーランドドル)円の計6通貨ペアで構成されており、「一目チェック①・②」で配信されております。
ボリンジャーバンド
【1】ボリンジャーバンド(Bollinger Band)とは?
ボリンジャー・バンドはジョン・A・ボリンジャー氏によって考案されたトレンド分析によるテクニカル手法である。
ボリンジャー・バンドの基本的な傾向としてレートが移動平均線に沿って推移し、バンドからの大きなかい離は回避される条件を前提とし、移動平均線に対し大きくかい離が進んだところでは「逆張り」で対応することをコンセプトとしている。ただし、相場環境によってはそれまでのレンジを抜けてトレンドを新たな形成と捉える方法もあり、逆張りではなく、「順張り」として活用する場合もあり、多様な活用法が存在している。なお、ボリンジャー氏本人は後者の「順張り」で使用している。
【2】ボリンジャーバンドとポイント
※ボリンジャーバンドの一般的な使い方
一般的な考え方としては、価格が移動平均に対して±1σの範囲内に収まる確率が約68.3%、±2σの範囲内に収まる確率が95.4%、±3σの範囲内に収まる確率が99.7%であるという想定のもとに、価格がバンドを突破することは異常であるとし、著しくかい離した場合は長続きしないものとみなす。
レートがレンジ相場ならば、バンドの上・下限がサポートおよびレジスタンスとして機能することから、レートがバンド上限に迫った際は売りシグナル、下限に迫った際は買いシグナルと考える。さらに、上ひげや下ひげといったトレンドの転換を示唆する足型が形成された場合はより一層、売買シグナルの信頼性が高まるという。
※ボリンジャーバンドの特殊な使い方『ブレイクアウト』
レートがレンジ相場を抜けてトレンドを新たに形成しようとしている場合、バンド上限を抜けた場合は「買いシグナル」、下抜けた場合は「売りシグナル」とする。その場合、前兆としてレンジブレイク前の変動幅が小さく、その結果として標準偏差の縮小により、ボリンジャー・バンドの幅も著しく狭まることになる傾向がある。
※チェックポイント
ボリンジャー自身も一般的な利用法もさることながら、『ブレイクアウト』をシグナルとして用い、順張りで臨むことを推奨している。
ボリンジャーバンドを活用してバンドの上下限を探れ!!
ボリンジャー・バンドに興味があるけどというFX投資家の方、ニュース配信コンテンツFxwaveにボリンジャー・バンドをはじめ主要テクニカル指標を確認できるコンテンツ「テクニカルレベル一覧」を用意しております。携帯電話やスマホからでも複雑な操作なく簡単にご覧いただけます。ぜひご利用ください。
「ボリンジャー・バンド」はドル円/ユーロドル/ユーロ円/ポンド円/南アフリカランド(ZAR)円/加ドル(カナダドル)円/豪ドル(オーストラリアドル)円/NZドル(ニュージーランドドル)円の計8通貨ペアで構成されており、用いられている頻度の高いプラスマイナス2Σシグマ(±2σ)を掲載。「テクニカルレベル一覧」で配信されております。
パラボリック
【1】パラボリックとは?
パラボリックはJ.W.ワイルダー氏によって考え出されたテクニカルツールである。このシステムは、常に「ショート(売り)」か「ロング(買い)」のポジション(建て玉)を持つ「途転(どてん)」のシステムである点がポイントとなっている。パラボリックはトレンドの転換点を探るのには有効な手段として位置づけ。一方、トレンドがない相場では有効に機能しないことには留意しておきたい。
【2】パラボリックとポイント
※計算式
SAR1=前日のSAR+AF×(EP-前日のSAR)
SARとは・・・ストップ・アンド・リバース(Stop And Reverse)の略。このレートに「途転」のオーダーを置くことになる(売買転換点を示すストップポイントを示唆する)。仮にトレンドが転換し売りから買いに変わった場合、売っていた期間中での最安値がSARの始値となる。
EPとは・・・・エクストリーム・プライス(Extreme Price)の略。ロングポジションを保有している期間の最高値、またはショートポジションを保有している期間の最安値のことである。
AFとは・・・アクセラレーション・ファクター(Acceleration Factor)の略となる。0.02から始まり、0.02ずつ増加し、0.20を最大値とする(初期値は0.01~0.2の間で設定が可能)。新たなEPがつかない限り、AFが増加することはなく、最大値の0.20を超えることもない。
※チェックポイント
感度を良くしたければAFの値を「大きく」すればいいが、小さな反転でも「途転(どてん)」のサインが出てしまい、チャートの「ダマシ」が多くなる。逆にAFの値を「小さく」すれば、ストップは価格から離れるため「ダマシ」は減ることになるが、変化への対応が遅くなるため見極めが必要となることには留意。
パラボリックでトレンドを把握!テクニカルレベル一覧が強力サポート
パラボリックに興味はあるけどというFX投資家の方、FX取引サービス「MATRIX TRADER」内のニュース配信コンテンツFxwaveにパラボリックをはじめ主要テクニカル指標を確認できるコンテンツ「テクニカルレベル一覧」を用意しております。携帯電話やスマホからでも複雑な操作なく簡単にご覧いただけます。ぜひご利用ください。
「パラボリック」はドル円/ユーロドル/ユーロ円/ポンド円/南アフリカランド(ZAR)円/加ドル(カナダドル)円/豪ドル(オーストラリアドル)円/NZドル(ニュージーランドドル)円の計8通貨ペアで構成されており、「テクニカルレベル一覧」で配信されております。
エンベロープ
【1】エンベロープとは?
エンベロープとは、移動平均線に対して上下に一定のかい離を持つ線を引いた帯域(バンド)のことである。レートが基本的に移動平均線に沿って動き、バンドの範囲内に収まることに注目し、移動平均線に対するかい離が拡大したところで逆張りすることを基本的なコンセプトとしている。しかし、特殊な条件のなかでは、レートの到達を、レンジを超えて大きなトレンドを形成する前触れととらえ、トレンド追随の売買シグナルとして見る場合もある。
【2】エンベロープとポイント
(例)エンベロープの計算式
まず、時点tにおける期間nの移動平均線(単純移動平均線),SMA(n,t)の計算式を確認する。 直近終値をXt、その1時点前のXt-1とすると、
SMA(n,t)=(Xt+Xt-1+Xt-2+・・・+Xt-n+1)÷n
かい離率をa%とすると、エンベロープ上限、U-ENV(n,t)は
U(上限)-ENV(n,t)=SMA(n,t)×(1-0.01a)
エンベロープ下限L-ENV(n,t)は
L(下限)-EVN(n,t)=SMA(n,t)×(1-0.01a)
ストキャスティクス
【1】ストキャスティクスとは?
ストキャスティクス(Stochastic)は、オシレーター系テクニカル手法に該当するが、本来のStochasticは「推計学(推計統計学)的な・・・」という意味がある。テクニカル分析でのストキャスティクスとは、日々のレートの終値と定めた日数のレンジを比較している。
※ファスト・ストキャスティクスの見方
ストキャスティクスは、%Kと%Dの2本のラインによって成り立っている。この2本の線のうち%Dライン(上図・緑線)は重要であり、相場の売買シグナルを示唆するものとなる。ストキャスティクスの主目的としては、定められた期間のレンジのなかで、直近の終値がどの水準に位置するか(売られ過ぎ・買われ過ぎ)を確認することにある。
※スロー・ストキャスティクスの見方
スロー・ストキャスティクスはファスト・ストキャスティクスよりも動きが遅く、通常はこちらが用いられる。この方式では、ファスト・ストキャスティクスで用いていた%Kラインは使用せずに、%Dラインを前述の%Kラインの代替とする。そして、新たにスピードの遅い%Kライン(前述の%Dライン)の3日移動平均線を新たな%D(チャート上は%SD)とする。
図1・図2のストキャスティクスを比較すると図2のスロー・ストキャスティクスの方が、振幅が緩やかになっていることがわかる。
※ストキャスティクスの見方
(1)%Kと%D(スロー・ストキャスティクスの場合は%DとSlow%D)の位置を確認することになる。通常は0%に接近すると「売られすぎ」、100%に接近すると「買われすぎ」としている。一般的な解釈としては、30%を割り込むと売られすぎ警戒、70%以上で買われすぎ警戒とされていることが多い。なお、これらの水準については違う解釈もあるのであくまで一般的としておきたい。(上図は20%と80%を判断基準にしています。)
(2)%Kもしくは%D(スロー・ストキャスティクスの場合は%DとSlow%D)が、売られ過ぎ水準を割り込んだ後に再び下から上に抜けるときは買いシグナルが点灯。一方、売られ過ぎ水準を上抜けた後に下に抜けるときは売りシグナルが点灯となる。
(3)%Kと%Dライン(スロー・ストキャスティクスの場合は%DとSlow%D)の交差で見極める。%Kが%Dを上抜けたときに買いシグナルが点灯。一方、%Kが%Dを下抜けたとき、売りシグナルが点灯する。
(4)ダイバージェンス(発散)とコンバージェンス(収束)を見極める。レートが高値を更新しているにもかかわらずオシレーターが前回の高値水準を超えられない場合(※ダイバージェンス)は、レートが近く反落するシグナル(売りシグナル)となる。一方で、レートが安値を更新しているにもかかわらず、オシレーターが前回の安値を下回ってこない場合(※コンバージェンス)は、レートが反発するシグナル(買いシグナル)となる。
ただし・・・・ストキャスティクスは、一定のレンジ内での推移(ボックス相場)の場合は、明確なシグナルを発するが、明確なトレンド(上昇・下落)が認められる場合は、「ダマシ」が発生しやすいので注意したい。
RSI(相対力指数)
【1】RSI(Relative Strength Index)とは?
RSI(Relative Strength Index)とは、J.W.ワイルダー氏が発表した手法である。日本では相対力指数とも呼ばれなじみがある。指数70%以上で「買われすぎ」で売りシグナル点灯、30%以下で「売られすぎ」で買いシグナル点灯の状態となる。なお、RSIには前述したJ.Wワイルダー氏の「指数移動平均線」を用いたものと、カトラー氏による「単純移動平均線」を用いたものの2つが存在する。しかしながら、算出方法は違うものの「売られすぎ」、「買われすぎ」を表す指標という意味ではともに変わらない。
【2】RSIとポイント
※RSIの計算式(下記は単純移動平均線を利用したRSIによる計算方法)
①RSI=100×[n日間の値上がり幅の合計÷(n日間の値上がり幅の合計+n日間の値下がり幅の合計)]
【3】RSIの見方
RSIは0%から100%をY軸に取り、その水準によって「買われすぎ」、「売られすぎ」を判断するモメンタムオシレーターである。この確率分布では、50%を中心に、0%から100%に広がっている。これについては、どのような期間のチャート用いても調整しても変わらない。したがって、RSIが70%以上という水準(買われすぎ)であれば、RSIが中心の50に戻るまで相場も反落する傾向にある。反対に、RSIが30%以下(売られすぎ)という水準であれば、RSIが50%に戻るまで反発する傾向があるともいえる。
RSIが70%以上=買われすぎ(50%に戻るまで反落する傾向=売りシグナル点灯)
RSIが30%以下=売られすぎ(50%に戻るまで反発する傾向=買いシグナル点灯)
売られすぎ?買われすぎ? RSIで相場の過熱感を確認!
RSIは興味があるけどというFX投資家の方、ニュース配信コンテンツFxwaveにRSIをはじめ主要テクニカル指標を確認できるコンテンツ「テクニカルレベル一覧」を用意しております。携帯電話やスマホからでも複雑な操作なく簡単にご覧いただけます。ぜひご利用ください。
「RSI」はドル円/ユーロドル/ユーロ円/ポンド円/南アフリカランド(ZAR)円/加ドル(カナダドル)円/豪ドル(オーストラリアドル)円/NZドル(ニュージーランドドル)円の計8通貨ペアで構成されており、毎日「テクニカルレベル一覧」にて日足ベースで配信されております。
乖離率
【1】乖離率とは?
移動平均線に対して価格が離れすぎた状態は上下に行き過ぎた状態を意味するので、自律的に反発(もしくは反落)し修正する動きが見られる傾向にある。こうした動きを確認する指標として考案されたものが乖離率である。乖離率の水準をもとにした相場観測では、大幅な乖離による行き過ぎは修正されるという経験則(アノマリー)が根底にある。
【2】乖離率とポイント
※計算式(下記は上図の1.0%基準ではなく一般的な乖離率の考え方です)
・乖離率=(株価-移動平均値)÷移動平均値×100(%)
乖離率は上記の計算式で導き出されるが、この式から読み取れるように、レート(価格)が移動平均線よりも大きければパーセンテージはプラスに、反対にレート(価格)が移動平均値より小さい場合、パーセンテージはマイナスとなる。
(1.0%基準の場合は1.0%からの数値を軸とし、その上下で乖離を確認します。)
上図は週足チャートを用い、為替をみる上で重要となるのが「52週移動平均線」であることからチャートでは「52週移動平均乖離率」を掲載し、そのほか「26週移動平均線」、「13週移動平均線」と短期~長期までの移動平均線を使用しています。
※チェックポイント
個々の銘柄(通貨ペア)においては、それぞれの値動きも異なり、さらに取引量などもそれぞれ違うことから、統一した経験則を求めるのは難しい部分がある。為替ではそのほかにも90日線といった短期のものから5年といった超長期のものまであり、その通貨ペアに則した移動平均線と乖離率を見極めることも重要になってくる。
乖離率と標準偏差を応用してトレードに活用!
※移動平均かい離率 & SDとは
移動平均とプライスの差が標準偏差(Standard Deviation)に対して行き過ぎかどうかを判断する測定ツールです。
移動平均かい離率 &SDでは、移動平均線とプライスの差を利用して正規分布に適応できるかたちにしてあります。
ただ、この測定ツールは移動平均線とプライスの差が行き過ぎかどうかを判断するものですので、ある時点でのプライスそのものがオーバーシュートしているかどうかは判断できません。
乖離率は興味があるというFX投資家の方、ニュース配信コンテンツFxwaveに乖離率と標準偏差を利用したトレードツール「移動平均かい離率 & SD(ドル円)」を用意しました。携帯電話やスマホからでも複雑な操作なく簡単にご覧いただけます。ぜひご利用ください。
「移動平均かい離率 & SD(ドル円)」はドル円/ユーロドル/ユーロ円/ポンド円/南アフリカランド(ZAR)円/加ドル(カナダドル)円/豪ドル(オーストラリアドル)円/NZドル(ニュージーランドドル)円の計8通貨ペアで構成されており、毎日配信されております。
サイコロジカルライン
【1】サイコロジカルラインとは?
サイコロジカルというのは「心理的な」という意味を持ち、サイコロジカルラインは市場参加者の心理を数値化し、相場の強弱を判断することで売買タイミングを計るものである。
例;「心理的な」といっても難しいので具体例を挙げると、相場が上昇しているときは「もっと上がる」と思い、下がるときは「もっと下がる」と不安心理に駆られる。ただ、相場は上がり続けことも下がり続けることもなく、いずれは反転する局面をむかえることから、そういった市場参加者の心理的な部分を利用しようとするのが「サイコロジカルライン」となる。
【2】サイコロジカルラインとポイント
※サイコロジカルラインの計算式
直近12日間のうちで何日、前日の引け値より高く引けた日があるかを比率で表す。
前日引け値より高く引けた日数÷12×100=サイコロジカルライン(%)
(「計算」というより「カウント」として捉えた方が適切かもしれない)
前日の引け値と変わらずとなった場合は「引き分け」としてカウントをしない場合もあるが、一般的な考え方としては前日比で上昇したと考えて、「プラス」でカウントをすることになる。
※サイコロジカルラインの見方
売買判断の目安としては75%(直近12日間で9勝)以上ならば売りシグナル点灯、25%(直近12日間で3勝)以下ならば買いシグナル点灯とする見方がある。しかし、問題点としては判断が「上がったか・下がったか」のみとなっており値幅はまったく考慮されていないことから、割安・割高の判断が難しい状況も存在する。したがって、こうした欠点を認識したうえで、判断には注意を払う必要がある。
- サイコロジカルラインが75%(直近12日間で9勝)以上=売りシグナル
- サイコロジカルラインが25%(直近12日間で3勝)以下=買いシグナル
DMI
【1】DMIとは?
DMI(方向性指標)とは、J.Wワイルダー氏が考案したテクニカル指標である。この指標は、いわゆる逆張り指標とされるRSI、ストキャスティクスなどが、一方に傾くトレンドにおいて期待できないことから、その弱点を補うための「順張り指標」として考案されたもので、トレンドの有無と強弱を探ろうとするものである。
【2】DMIとポイント
- DMIの特徴は、終値の比較を無視して、当日の高安が前日の高安に比べてどちらが大きいかを見極め、相場の強弱を読むところにあり、「ボラティリティ(価格の変動幅)」からトレンドを分析しているところである。なお、一般的に使用する期間は14日が用いられることが多いとされる。
- 構成要素 ①±DM(Directional Movement) ②TR(True Range) ③ATR(Average True Range) ④±DI(Direct Indicator) ⑤ADX(Average Directional Index) ⑥ADXR(Average Directional Movement Index Rating) 以上の6つとなる。
- +DIと-DIの交差によって売買シグナルを捉える。+DIが-DIを上抜いている(値が大きい)ときは買いシグナル、反対の場合(+DIが-DIを下回る)は売りシグナル点灯を示唆する。ただし、この方法では「ダマシ」も多いことには留意しておきたい。また、±DIは相場の強弱の把握には効果的だが、トレンドの有無については見極めにくい。そこで、ADXを用いてトレンドの有無を確認する必要がある。
- 変動の大きさを捉えるDXだと振動がかなり大きくなってしまうため、±DIで用いた期間で平均をとり導き出すのがADXである。ADXが上昇するということは「トレンドが強い・継続する場合」、逆にADXが低下するということは「トレンドが弱い・反転するかレンジ相場へ移行する場合」を示唆する。
そのほかの捉え方としては、前述した±DIを用いて推し量る方法で、+DI・-DIの2本の線の差が拡大した場合は「トレンドが強い・継続する場合」、+DI・-DIの2本の線の差が縮小した場合は「トレンドが弱い・反転するかレンジ相場へ移行する場合」を示唆することになる。
【3】DMI構成要素の説明(計算式含む)
(1)DM(Directional Movement・方向性)
前日の動きと比較し、当日の動きが超えた部分の最大値を方向性(DM)という。したがって、「当日高値>前日高値」、「当日安値<前日安値」の場合は絶対値の大きい方を採用。また当日のレンジが前日のレンジに入っている場合は「ゼロ」とする。(詳細は下記参照)
+DM=当日の高値-前日の高値(上昇の強さを示す)
-DM=前日の安値-当日の安値(下落の強さを示す)
条件として・・・・
+DM<0(ゼロ)なら +DM=0
-DM<0(ゼロ)なら -DM=0
+DM>-DMなら –DM=0
-DM>+DMなら +DM=0
(2)TR(True Range)
・下記3つの中で最大値を選択する
1.当日の高値と安値の差
2.前日終値と当日高値の差
3.当日安値と前日終値の差
※TRの平均をとった指標としてATR(Average True Range)がある。
(3)±DI(Directional Indicator)
一定期間の±DMの平均を求め(一般的には14日間が採用されている)、この平均をATRで割ったものをDIと呼称する。これは、DMと同様に正負が付く。
+DI=+DM÷ATR×100
-DI=-DM÷ATR×100
(4)ADX(Average Directional Movement)
ADXを求めるために、まずDXを求める
DX=(+DI-(-DI))÷(+DI+(-DI))
ADX=DXの14日平均
※「DX」は変動の大きさをとるものであるが、「DX」だと振幅が大きくなってしまうため、平均(ここでは14日平均)をとり「ADX」を算出することで振れを抑えた結果を得ることができるといえる。
(5)ADXR(Average Directional Movement Index Rating)
ADXの遅行指標としての意味合いがあり、普段はADXの動きを規定するために用いられる。ADXとの位置関係で勢いを推し量る見方をする。
(14日前のADX+ADX)÷2
※14日については一般的に用いられる期間
RCI
【1】RCI(Rank Correlation Index 順位相関指数)とは?
RCI(Rank Correlation Index)は順位相関指数とも呼ばれ、統計学の「スピアマンの順位相関係数」を相場に応用したモメンタム系オシレーター系指標である。
「カレンダーの日付」と「レート」の相関関係
- 相場が上昇トレンド→カレンダーの日付とともに相場が上昇=正の相関
- 相場が下落トレンド→カレンダーの日付とともに相場が下落=負の相関
【2】RCIとポイント
※RCIの計算式
RCIは、直近時点を含む過去のn期間の終値をレートの高いものから順位づけし、その順位と計測時点の時間順位を比較することより、相場のモメンタムを推定する指標である。算式の手順として以下の通りとなる。
①計算に用いる期間をnとし、そのn期間の終値をレートの高いものから順位づけする。
※日付の順位は直近(最新の日付)を1とし、遡りながら2,3,4・・・・と順位をつけていく
※レートの順位は期間中の最高値を1とし、高い順に2,3,4,・・・・と順位をつけていく
②期間毎に終値順位と日付順位の差を求めて2乗をとり、期間計(s)をとる。
③これらの2乗値の直近n期間における合計津を求める
④次の計算式に基づいてRCIを算出する
RCI=100×(1-6s/nの3乗-n)
※RCIの特徴
期間中に継続して終値が前期間に対して高く上昇トレンドとなっていれば、RCIはプラス100に近付いていく。一方、期間中継続して安くなればマイナス100に近づいていく。これは、プラス100に近付くということは上昇トレンドにあり、マイナス100は下落トレンドの状態になっていると判断できる。相関が高いときを上昇トレンド、相関がない(逆相関)のときを下落トレンドとするのである。
※チャートの見方
1.RCIがマイナスからプラスに転じる=買いシグナル
2.RCIがプラスからマイナスに転じる=売りシグナル
3.異なる期間のRCIをとり、2本の線の交差を転換のサインとする
・2本のRCIがマイナス100%に近い水準で「短期RCI」が「中・長期RCI」を下から上に抜けた状態(ゴールデンクロス)=買いシグナル
・2本のRCIがプラス100%に近い水準で「短期RCI」が「中・長期RCI」を上から下に抜けた状態(デッドクロス)=売りシグナル
ROC
【1】ROC(変化率)とは?
ROC(Rate Of Change)は、現時点での価格とn日前の価格の差を把握するための指標である。一定の期間のレンジを測定することにより、相場のサイクルを見極めようとしたのがこのROCとなる。
【2】ROCとポイント
※ROCの計算式
ROC=100×(当日の終値-n日前の終値)÷ n日前の終値
一般的に、ROCが上昇するほど「買われ過ぎ」の度合いが大きくなり調整により売り圧力が強まるとされる。一方で、ROCが低下すれば「売られ過ぎ」の度合いが大きくなり反発するとされている。ただし、大きな「トレンド」が発生した場合においては前述の限りではなく、ROCが大きく上昇または低下した場合においても、同水準の継続は発生した「トレンド」の持続を意味することにもなる。
日数(計算式のnに相当する部分)については12日・25日などが比較的使用頻度が高いようだが、定まった期間であれば超短期の1日や長期の200日などの使用も可能。なお、上図ではMATRIX TRADERの仕様(個人で設定可能)に基づいて9日と72日を使用している。
MACD(Moving Average Convergence and Diverg-ence)
【1】MACD(Moving Average Convergence and Diverg-ence)とは?
MACDはジェラルド・アペルによって1960年代に考案された手法であり、さまざまな改良が加えられ現在の手法が確立されている。MACDは「マックディー」と呼ばれ、「Moving Average Convergence and Diverg-ence」が正式名称となる
【2】MACDとポイント
※MACDの一般的な考え方
売買シグナルとしては、MACDとシグナル線の交わり方が重要となってくるが、さらに短期的に重要なシグナルとしてはMACDの反転のほうが売買シグナルとしてはより重要である。MACDの売買シグナルをまとめると、
①MACDの方向性
・MACDが低下「売りシグナル」
・MACDが上昇「買いシグナル」
②MACDとシグナル線の交わり方
・MACD>シグナル線「買いシグナル」(MACDがシグナル線を上抜けたら)
・MACD<シグナル線「売りシグナル」(MACDがシグナル線を下抜けたら)
③シグナル線の方向性
・シグナル線が低下「売りシグナル」
・シグナル線が上昇「買いシグナル」
④MACDのゴールデンクロス、デッドクロスの有無(ゼロラインとの交差で判断)
・MACD>ゼロライン「買いシグナル」
・MACD<ゼロライン「売りシグナル」
などがある。
※チェックポイント
MACDの弱点は、トレンドが乏しく横ばいの相場の際にはシグナルがでても実際は「ダマシ」であったりすることや、短期での相場の大きな振れはカバーできないことなどがあげられる。対応策として短い期間に設定してMACDを使用するなど、使用者それぞれに最適なパターンを構築することが求められる。
MACDを使いこなせ!日々の確認でトレンドを把握
MACD(移動平均収束発散法)は気になるけどチャートはずっと見てられないというFX投資家の方、ニュース配信コンテンツFxwaveにMACDをはじめ主要テクニカル指標を確認できるコンテンツ「テクニカルレベル一覧」を用意しております。携帯電話やスマホからでも複雑な操作なく簡単にご覧いただけます。ぜひご利用ください。
「MACD」はドル円/ユーロドル/ユーロ円/ポンド円/南アフリカランド(ZAR)円/加ドル(カナダドル)円/豪ドル(オーストラリアドル)円/NZドル(ニュージーランドドル)円の計8通貨ペアで構成されており、「テクニカルレベル一覧」で配信されております。
ウィリアムズ%R
【1】ウィリアムズ%Rとは?
ウィリアムズ%Rとは、名称からもわかる通りラリー・ウィリアムズ氏が考案したオシレーター系テクニカル手法である。一定期間のレンジのなかで、直近の終値が「買われ過ぎ」、「売られ過ぎ」なのかを表す指標である。他のテクニカル手法と比較すれば、ストキャスティクスやRSIといったものと考え方は類似している。
【2】ウィリアムズ%Rとポイント
※計算式
ウィリアムズ%R=100×(当日の終値-n日間の高値)/(当日の安値-n日間の高値)
n;期間は10日や14日が用いられていることが多いようだがこの限りではない
※チャートの見方
一般的な考え方としては、20%以下の水準では「買われ過ぎ」、80%以上の水準では「売られ過ぎ」として認識されている。ただ、この水準については、さらに厳密に判断するために10%と90%とする場合もある。また、「買われ過ぎ」、「売られ過ぎ」ゾーンに張り付いてしまう「ダマシ」も多いことから、それぞれの水準を抜けた段階でシグナルを判断する場合もあり、手法は多様にある。そのほか、移動平均線との組み合わせで弱点を補いながら用いる方法もある。なお目盛が上に行くほど低下し、下にいくほど上昇(逆転)することも他のオシレーター系指標とは違い特徴的な部分である。
アルティメットオシレーター
【1】アルティメットオシレーター(UO)とは?
アルティメットオシレーターとは、1985年にラリー・ウィリアムズが開発したとされる。これは中長期(数週間から数カ月)に適したテクニカル分析手法とされており、短期(数日)においては有効ではないとされている。その背景には、この手法が日々の動きから「買い圧力」と「売り圧力」を探ることで需給関係の方向を見極めるという根底があるからである。
【2】アルティメットオシレーターとポイント
※計算式
7日・14日・28日は開発者のラリー・ウィリアムズが提案したものだが、通貨ペアや期間などによっても異なる可能性も高く適切な期間についてはこの限りではない。
※アルティメットオシレーターの見方
・売り(ショート)から入る場合
レートが最高値を更新しているにも関わらずアルティメットオシレーター(UO)が最高値を更新しなくなるというダイバージェンスが生じている最中に、UOがいったん上昇した後に低下し、ダイバージェンスが生じている期間での最低値を更新した時に売る。
・買い(ロング)から入る場合
レートが最安値を更新しているにも関わらずアルティメットオシレーター(UO)が最低値を更新しなくなるという「コンバージェンス」が生じている最中に、UOがいったん低下した後上昇して、コンバージェンスが生じている期間での最高値を更新した時に買う。
出所;MATRIX TRADER
平均足
【1】平均足とは?
平均足とは、本来は「1日分」のデータを用いて作成するところを「2日分」のデータを使用して作成するローソク足のことです。前日のローソク足の実体部の中央値を当日の始値として使用し、高値・安値については当日のものを用いる。終値は当日の高値・安値・始値・終値の平均から導き出す。
【2】平均足とポイント
※チャートの見方
・陽・陰線の転換はトレンド転換のシグナル
例;図(下)をみると陽線(赤)から陰線(青)へ、もしくは陰線(青)から陽線(赤)への転換後は比較的同じ色の線が連続していることがわかる。これは上昇もしくは下落トレンドが形成されていることを示唆しているとみることができる。また「陽・陰線とヒゲの組み合わせ」でもトレンドの強弱や転換を判断することができ、「実体部」の長さはそのトレンドの強さを表すとされている。
※陽・陰線とヒゲの組み合わせ
・陽線+上ヒゲ=「強い買いシグナル」
・陰線+下ヒゲ=「強い売りシグナル」
・陽線+下ヒゲ=「売りへの転換が迫っているシグナル」
・陰線+上ヒゲ=「買いへの転換が迫っているシグナル」
※陽・陰線とヒゲの組み合わせ
・前日の実体部より短い=「トレンド転換が迫っているシグナル」
・非常に短い実体部=「トレンド転換のシグナル」
フィボナッチリトレースメント
【1】フィボナッチ比率とは?
フィボナッチ数列とは13世紀の数学者である、レオナルド・フィボナッチが発見し、計算の書(Liber A baci)にて1202年に公表した。となり合った2つの数字の和をつなげて作られる数列をフィボナッチ指数という。
フィボナッチ数列・・・1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144,233,377,610,987・・・・と続く
フィボナッチ数例の特性
①連続する2つの数の和は、その上位数になる
1+1=2
1+2=3
2+3=5
5+8=13
13+21=34
34+55=89
89+144=233
233+377=610
②最初の4つの数字を除いて、どの数字も下の数字との割合は、61.8:100に近くなる
13÷21≒0.618 21÷34≒0.618 34÷55≒0.618・・・・・と続く
③また、上記数列関係を逆転させた場合でも、どの数字も割合は、161.8:100に近くなる
21÷13≒1.618 21÷34≒1.618 55÷34≒1.618
0.618・1.618といった比率は黄金分割比率(フィボナッチ級数)と呼ばれて、後にエリオット波動論の基礎となった。
【2】フィボナッチを用いた取引手法
・リトレースメント
主に用いられる手法としては、相場のリトレースメント(戻り)にフィボナッチを当てはめるテクニカル分析で、「38.2%」、「61.8%」、「50%(半値)」などがあり、そのほかにも、「76.4%」、「23.6%」などが用いられることもある。(以下、図参照)
戻り売り局面のポイントをフィボナッチ比率で探ると?
買い戻し局面のポイントをフィボナッチ比率で探ると?
上図は過去の相場にフィボナッチを当てはめたものであるが、買い戻し・戻り売りポイントともにフィボナッチに沿った動きになっていることが確認できる。場合によっては、過去の重要な高値や安値にフィボナッチ比率を適用する手法が効果的な場面があり、注目しておきたい。
短期・中期テクニカルポイントで、日々のリトレースメントポイントを確認!
フィボナッチに興味があるというFX投資家の方、ニュース配信コンテンツFxwaveに主要通貨ペアを主とした「短期・中期テクニカルポイント」をご用意しております。携帯電話やスマホからでも複雑な操作なく簡単にご覧いただけます。ぜひご利用ください。ただし、フィボナッチポイントがポイントとして当てはまらない場合は記載されていない場合がありますのでご了承ください。
「短期・中期テクニカルポイント」はドル円/ユーロドル/ユーロ円/ポンド円/南アフリカランド(ZAR)円/加ドル(カナダドル)円/豪ドル(オーストラリアドル)円/NZドル(ニュージーランドドル)円の計8通貨ペアで構成されております。(日足テクニカルを含む)
フィボナッチファン
【1】フィボナッチファンとは?
フィボナッチファンとは、一定の期間の高値・安値でラインを引いて導き出されるフィボナッチリトレースメントで、3本の線(31.8%・50.0%・61.8%)によって構成されている。
【2】フィボナッチファンとポイント
※チャートの見方
上図を例にすると、3本の線がレジスタンス(抵抗)・サポート(支持)になっていることがわかる。実際には3本のフィボナッチ・リトレースメントとなるのだが、押し目買い・戻り売りポイントとしての材料となるほか、ブレイクポイントの目安として用いることも可能となっている。
回帰トレンド
【1】回帰トレンドとは?
回帰トレンドとは、5本の線によって分析を行うテクニカル手法である。ただ、通常のトレンドラインとは異なり、高値・安値を結ぶようなことはせず中心線を基準とし上下に2本ずつ線を引き調整(標準誤差で加減)し、計5本の線からトレンドを探る手法となっている。
【2】回帰トレンドとポイント
※チャートの見方
5本の線の「傾き」と「幅」でトレンドや変動幅を判断する。
線の「傾き」でトレンドを確認
1.相場の変動が小さい(トレンドが出ていない)=5本の線の傾きは「緩やか」
2.相場の変動が大きい(トレンドが発生)=5本の線の傾きは「急」
線の「幅」で変動幅を確認
1.相場が小動き=5本の線の幅が「狭い」
2.相場が上下に振れる動き=5本の線の幅が「拡大」
中心線からの動きで上昇・下落を判断
1.レートは中心線を上抜けて推移=「買いシグナル」
2.レートは中心線を下抜けて推移=「売りシグナル」
中心線からのかい離幅で売買シグナルを判断
1.トレンドが上向きでレートが+2σを超える=「売りシグナル」
2.トレンドが下向きでレートが-2σを下抜け=「買いシグナル」
シグマ(σ)をレジスタンス(抵抗線)・サポート(支持線)
1.レジスタンス(抵抗)=+1σ・+2σ
2.サポート(支持線)=-1σ・-2σ
HLバンド
【1】HLバンドとは?
HL(高値・安値)バンドとは、過去の一定期間のHigh(高値)とLow(安値)を更新した場合において、売買シグナルが点灯するという、トレンド系テクニカル指標であり、トレンド系テクニカル指標のなかでも比較的簡単な部類に入る。
【2】HLバンドとポイント
※チャートの見方
HLバンドはHigh(H)・LOW(L)線を上下のバンドとし、その間に中央線を通す構成で3本の線から成立している。HLバンドの考え方はいたって簡単で、一般的にはHを上抜けると「買いシグナル」、Lを下回ると「売りシグナル」となる。期間については10日や20日を用いることが多いという。上図ではMATRIX TRADERの仕様(個人で設定可能)に基づいて過去20日を使用している。
加重移動平均線
【1】加重移動平均線とは?
加重移動平均線は、価格のウェートを過去に向けて小さくしていく手法である。この手法を用いた場合に効果的なのは、相場が緩やかに上昇するか下降したときとなっており、一方で相場が大きく振れたり、横ばいとなったりした場合には効果的に用いるのは難しいと言われている。
【2】加重移動平均線とポイント
(例)5日加重移動平均線の計算式
加重移動平均線は、過去になるほどウェートを小さくする手法であることから、5日加重移動平均線の場合では、直近の終値を5倍、1日前の価格を4倍・・・という形で過去に遡るほどそのウェート(重み)は小さくなっていく。そして、その合計を倍数の計(今回の5日加重移動平均線の場合は5+4+3+2+1=15となる)で割る。
※計算式
加重移動平均(n)=n×価格(0)+(n-1)×価格(1)・・・+価格(n-1)/1+2+・・・+n
※ n:対象期間 価格(0):直近日の終値
線形回帰分析
【1】線形回帰分析とは?
統計学的な視点から、回帰直線を描くテクニカル分析手法。主にトレンドの転換点を判断するのに活用されるケースが多く、相場が上昇・下落のいずれかのトレンドにあるかを判断するのに適した分析手法となっている。
【2】線形回帰分析とポイント
※チャートの見方
・終値が線形回帰ラインを上抜けると「買いシグナル」が点灯。反対に終値が回帰トレンドを下抜けると「売りシグナル」が点灯することになる。今回はマトリックストレーダーの仕様に基づき図は14日間を使用(期間の設定変更は可能)しているが、期間を長くするほど長期的な視点による分析が可能となる。
終値が線形回帰ラインを上抜け=「買いシグナル」
終値が線形回帰ラインを下抜け=「売りシグナル」
GMMA
【1】GMMA(複合型移動平均線)とは?
GMMAとは、ダリル・ガッピー氏が考案したトレンド系テクニカル分析手法であり、複合型移動平均線とも呼ばれている。この分析手法で特徴的なのは指数平滑移動平均線を12本用いている点で、「短期線」と「長期線」に6本ずつ分けて、各ラインの位置関係や形状からトレンドの状況や強さを判断するところにある。
【2】GMMAとポイント
※チャートの見方
赤い線は、短期の投機的な投資家の売買動向として捉え、大きな流れのトレンドのなかにおいて、短期的な価格の推移を表している。なお、短期線は、期間の短い「3・5・8・10・12・15」日の6本の指数平滑移動平均線で構成されている。
一方で青い線は、中・長期で取引を行う投資家の売買動向として捉え、大きな価格トレンドの方向や強さの判断に用いる。長期線は、期間の長い「30・35・40・45・50・60」日の6本の指数平滑移動平均線で構成されている。
※トレンドや売買シグナルの確認方法
傾向として期間の短い移動平均線ほど相場への感応度が強いことから、相場の方向感がしっかりとした、強いトレンドを形成した場合には期間の短い線から長い線の順に並ぶことになり、トレンドの判断においては必須事項となる(図2参照)。そのほか、売買シグナルの確認方法としては、長期線(青)が上昇した場合は「買いシグナル」、低下した場合は「売りシグナル」となるほか、短期線(赤)と長期線(青)の動きで売買タイミングを図る方法などもある。
ピボット
【1】ピボット(PIVOT)とは?
ピボットとは、J・W・ワイルダーによって考案されたテクニカル指標であり「リアクション・トレンド・システム」とも言われている。前日の動きから当日の動きの範囲を推測しようするものである。基本的には2つのサポートポイントと2つのレジスタンスポイント、さらに上下にブレイクポイントを設ける。
【2】ピボットとポイント
※チャートの見方
ピボットは1日の動きを重要視していることから、比較的短期での売買を目的に取引する投資家に向いているテクニカル手法であるといえる。ピボットは特徴としては、前日の動き(変動)から売り・買い圧力を探ろうというところにあり、ピボットポイントよりレートが上の部分では売り圧力、下の部分では買い圧力とする。そこでの売買圧力は翌日のレジスタンス(抵抗)・サポート(支持)として働くと考える。
※トレンドや売買シグナルの確認方法
ピボット基本指数(P)=(H+L+C)÷3
H;前日の高値 L;前日の安値 C;前日の終値
HBOP(上値ブレイクアウト)=2P-2L+H
R2(レジスタンス2)=P+H-L
R1(レジスタンス1)=2P-L
S1(サポート1)=2P-H
S2(サポート2)=P-H+L
LBOP(下値ブレイクアウト)=2P-2H+L
ピボットでレンジを見極める手掛かりに!
ピボットが気になるけど見方がよくわからないというFX投資家の方、ニュース配信コンテンツFxwaveにピボットを確認できるコンテンツ「為替テクニカル・ピボット指数」を用意しております。計算も必要なく通貨ごとに一覧になっておりますので簡単にご覧いただけます。ぜひご利用ください。
「為替テクニカル・ピボット指数」はドル円/ユーロドル/ユーロ円/ポンド円/ポンドドル/CHF(スイスフラン)円/加ドル(カナダドル)円/豪ドル(オーストラリアドル)円/NZドル(ニュージーランドドル)円の計9通貨ペアで構成されており、「為替テクニカル・ピボット指数①・②・③」で配信されております。
スパンモデル/スーパーボリンジャー
【1】スパンモデル/スーパーボリンジャーとは?
スパンモデル/スーパーボリンジャーは元ディーラーである柾木利彦氏(マーフィー)が考案したテクニカル手法である。「スパンモデル」は一目均衡表をベースにアレンジを加えたもので、「スーパーボリンジャー」はボリンジャーバンドを応用しアレンジを加えたものとなっており、「スーパーボリンジャー」については「スパンモデル」を補完する意味合いが強いとされている。一般的には「スパンモデル」、「スーパーボリンジャー」を組み合わせたトレードを推奨している。
【2】スパンモデルとポイント
※チャートの見方
スパンAがスパンBを上回る=「買いシグナル」
スパンBがスパンAを上回る=「売りシグナル」
「シグナル点灯後はローソク足の位置に注目!」
買いシグナル点灯中=ローソク足がスパンA(サポート)に接近で押し目買いを示唆
売りシグナル点灯中=ローソク足がスパンA(レジスタンス)に接近で戻り売りを示唆
ローソク足がサポート・レジスタンスゾーン(雲の中)に入ってしまった場合は、上昇・下落の勢いが弱まっている場合となるが、基本的にはサポートゾーンの下限・レジスタンスゾーンの上限にかけては押し目買い・戻り売りで臨むのが一般的である。
遅行スパンはローソク足を上抜けていれば「買いシグナル」、下抜けていれば「売りシグナル」点灯となる。
これまで見てきたスパンA・スパンBならびに遅行スパンとローソク足の位置関係などを総合的に判断することで単独のシグナルよりも信頼度が高まることとなる。
【3】スーパーボリンジャーとポイント
※チャートの見方
TPラインの方向、バンド幅(拡大・縮小傾向など)、ローソク足とTPラインや各シグマ(σ)ラインとの位置関係に従って、トレンドの検証を行っていく。
(例)
1.TPラインが低下しバンドが拡大、ローソク足がTPラインを下回る(終値ベース)場合は「売りシグナル」が点灯し、下落トレンドとなる。
2.ローソク足がマイナス1σ・マイナス2σの間で推移する場合は「巡航速度」の下落トレンドと判断され、理想的とされている。
3.ローソク足が終値ベースでマイナス1σラインを上抜けてきた場合は、それまでの相場の下落トレンドが後退したことを示唆している。
4.TPラインが下落傾向から横ばいとなる過程で、ローソク足がTPラインを上回って引けると、トレンド転換の確認となる。
5.遅行スパンは、ローソク足を上抜けていれば「買いシグナル」、下抜けていれば「売りシグナル」を示唆する。
フィボナッチピボット
【1】フィボナッチピボットとは?
フィボナッチピボットとは、その名の通り通常のピボットにフィボナッチ数列を用いたテクニカル分析手法である。
【2】フィボナッチピボットとポイント
※チャートの見方
フィボナッチピボットは通常のピボットと使い方は変わらないが、一般的にはフィボナッチ数列を用いたことで信頼性が上がるとも言われている(これについては人それぞれなので通常のピボットのほうが機能するというような意見もある)。ピボットと同様に「逆張り指標」として使われることが一般的であるが、フィボナッチ・レジスタンス(FR)とフィボナッチ・サポート(FS)の位置などを確認しながら、「順張り」としても活用することができる。
※売買ポイント
1.サポートライン(FS)で買う(逆張り)
2.レジスタンスライン(FR)で売る(逆張り)
3.サポートライン(FS)抜けたら売る(順張り)
4.レジスタンスライン(FR)を抜けたら買う(順張り)
状況によって「逆張り」「順張り」を使い分けることが必須となる。
モメンタム
【1】モメンタムとは?
モメンタム系指標とは、相場が横ばいになったときに効果的に作用するテクニカル手法であり、トレンドに沿って動く移動平均系指標とは対をなすものである。そのモメンタム系指標のなかでもっとも基本的な指標が「モメンタム」である。相場の売買タイミングを判断するというよりも相場の強弱を見極めるのに効果的であるといえそうだ。
【2】モメンタムとポイント
※計算式
モメンタム=P-Px
P;終値 Px=X期間前の終値
※チャートの見方
相場が強気なら「上昇」、弱気なら「低下」となる。計算式からも見て取れるように、一定期間のレートの変化に注目している。レートが期間内で上昇していればプラスに、下落していればマイナスとなる。また、上昇・下落速度が一定水準であるとき、モメンタムは横ばいとなり、上昇・下落中であっても勢いが後退した場合、モメンタムは低下・上昇することになる。ただ、上述した通りトレンドが継続していたとしてもモメンタムは反転することから注意が必要で、トレンドが変化したと判断できるのは「モメンタムラインがゼロラインとクロスした場合」である。
移動平均乖離率
【1】移動平均乖離率とは?
移動平均線に対して価格が離れすぎた状態は上下に行き過ぎた状態を意味するので、自律的に反発(もしくは反落)し修正する動きが見られる傾向にある。こうした動きを確認する指標として考案されたものが乖離率である。乖離率の水準をもとにした相場観測では、大幅な乖離による行き過ぎは修正されるという経験則(アノマリー)が根底にある。
【2】移動平均乖離率とポイント
※計算式
乖離率=(終値-移動平均値)÷移動平均値×100(%)
※チャートの見方
乖離率は上記の計算式で導き出されるが、この式から読み取れるように、レート(価格)が移動平均線よりも大きければパーセンテージはプラスに、反対にレート(価格)が移動平均値より低い場合、パーセンテージはマイナスとなる。
※チェックポイント
個々の銘柄(通貨ペア)においては、それぞれの値動きも異なり、さらに取引量などもそれぞれ違うことから、統一した経験則を求めるのは難しい部分がある。為替ではそのほかにも90日線といった短期のものから5年といった超長期のものまであり、その通貨ペアに則した移動平均線と乖離率を見極めることも重要になってくる。
(図は相場の先行きを判断するのに重要とされている200日移動平均線を使用)
乖離率と標準偏差を応用してトレードに活用!
※移動平均かい離率 & SDとは
移動平均とプライスの差が標準偏差(Standard Deviation)に対して行き過ぎかどうかを判断する測定ツールです。 移動平均かい離率 & SDでは、移動平均線とプライスの差を利用して正規分布に適応できるかたちにしてあります。 ただ、この測定ツールは移動平均線とプライスの差が行き過ぎかどうかを判断するものですので、ある時点でのプライスそのものがオーバーシュートしているかどうかは判断できません。
乖離率は興味があるというFX投資家の方、ニュース配信コンテンツFxwaveに乖離率と標準偏差を利用したトレードツール「移動平均かい離率 & SD(ドル円)」を用意しました。携帯電話やスマホからでも複雑な操作なく簡単にご覧いただけます。ぜひご利用ください。 ※「移動平均かい離率 & SD(ドル円)」はドル円/ユーロドル/ユーロ円/ポンド円/南アフリカランド(ZAR)円/加ドル(カナダドル)円/豪ドル(オーストラリアドル)円/NZドル(ニュージーランドドル)円の計8通貨ペアで構成されており、毎日配信されております。
ATR
【1】ATR(Average True Range)とは?
ATR(Average True Range)とは、ボラティリティ(変動率)を示すテクニカル指標で、相場の動く「大きさ」を判断するときに用いるのが一般的である。トレードに用いる場合、売買シグナルの確認という利用法ではなく、あくまでもボラティリティを判断するツールとして用いる。
【2】ATRとポイント
※計算式
ATR=TR(True Range)のn日指数平滑移動平均(EMA)
n日は14日や20日を用いるのが一般的
・当日の「TR」・・・以下の①~③のうち最大の値幅のものを採用
①当日高値-当日安値
②当日高値-前日終値
③前日終値-当日安値
※チャートの見方
ATRは上記した通り「ボラティリティ」であることから、売買シグナルを発するような性格ものではない。したがって、売買ポイントもないということになる。日々の相場の動向によって拡大・縮小することとなり、変動率が拡大傾向のときにはATRも上昇し、逆に落ち着いた動きは、ATRは小動き(横ばい)となる。注意しておきたいのが著しい上昇のときは短期的に上下の振れる可能性があり、反対に鈍い動きが続いたときも、その反動から相場が急変し急激に振れる展開となる場合があり、レンジブレイクにつながることもあり得る。
CCI
【1】CCI(Commodity Channel Index)とは?
CCI(Commodity Channel Index)とは、ドナルド・ランバート氏が開発したオシレーター系テクニカル手法である。CCIは相場の値動きには一定のサイクルがあることを基本的な考えとして用い、相場の「買われすぎ」や「売られすぎ」を判断する指標である。
【2】CCIとポイント
※チャートの見方
CCIが100%を超えたら「売りシグナル」、マイナス100%を下回ったら「買いシグナル」という「逆張り」が一般的な考え方であるが、「順張り」でも利用可能であることに注目したい。順張りの場合はCCIが100%を超えたら「買いシグナル」、マイナス100%を下回ったら「売りシグナル」となる。ただ「逆張り」・「順張り」どちらにしても重要なことは、「サイクル(パラメータ)」の設定であり、パラメータを変化させながら最適なものを探っていく必要がある。また、傾向の違うテクニカル手法との組み合わせで弱点を補完するのに用いるか、同じ傾向の指標(ボリンジャー・バンド)のサブ的な役割を担わせる方法もある。
Aroon-Indicator
【1】アルーン・インディケーター(Aroon-Indicator)とは?
アルーン・インディケーター(Aroon-Indicator)とは、定めた期間での高値・安値をもとに導き出すテクニカル分析手法で、トレンドの強さを判断することができる。
【2】アルーン・アップ(Aroon up)とポイント
※チャートの見方
アルーン・アップ(Aroon up)が下から上抜けたとき、もしくはアルーン・ダウン(Aroon down)が50%を割り込み、下落トレンドの終わりを示す兆候がみられた場合は「買いシグナル」が点灯する。
一方で、アルーン・ダウンがアルーン・アップを下から上抜けたとき、もしくはアルーン・アップが50%を割り込み、上昇トレンドの終わりを示す兆候があらわれた場合は「売りシグナル」点灯となる。
Aroon-Oscillator
【1】アルーン・オシレーター(Aroon- Oscillator)とは?
アルーン・オシレーター(Aroon- Oscillator)とは、トレンドの強弱を判断するのに用いるテクニカル分析手法で、「0(ゼロ)」を軸に上昇・低下でトレンドの勢いが示される。アルーン・インディケーターと併用して信頼度を高める手法もある。
【2】アルーン・オシレーターとポイント
※チャートの見方
アルーン・オシレーターがゼロラインを上回り、さらに上昇基調が継続した場合は「買いシグナル」が点灯。一方、ゼロラインを下回り、さらに低下基調が継続した場合は「売りシグナル」が点灯する。
ゼロラインを上回る(上回った後さらに上昇トレンド)=「買いシグナル」
ゼロラインを下回る(上回った後さらに低下トレンド)=「売りシグナル」
RVI
【1】RVI(Relative Vigor Index)とは?
RVI(Relative Vigor Index)とは、同じくオシレーター系指標であるRSIを応用したテクニカル分析手法で、ボラティリティ(変動率)の拡大・縮小を判断するのに用いる。上昇トレンドでは、終値が始値より高水準で、下落トレンドでは終値が始値より低水準であるという考え方が基本となっている。
【2】RVIとポイント
※チャートの見方
RVIとシグナルの二本の線で売買シグナルが示され、RVIがシグナルラインを下から上抜けたときは「買いシグナル」、RVIがシグナルラインを上から下抜けたときは「売りシグナル」を示唆する。
RVI(白)がシグナルライン(赤)を下から上抜けたとき=「買いシグナル」
RVI(白)がシグナルライン(赤)を上から下抜けたとき=「売りシグナル」
フィボナッチアーク
【1】フィボナッチアークとは?
フィボナッチアークとは時間的な概念を取り込んだ、フィボナッチ分析で、時間的概念を取り込んだことで、アーク「弧」を描いているが、フィボナッチ・リトレースメントの考え方は同じである。
【2】フィボナッチアークとポイント
※チャートの見方
フィボナッチ・アークは図のように安値から高値(もしくは高値から安値)までを結んだ線を「100%」とし、その間のフィボナッチ比率である「61.8%」、「50.0%」、「38.2%」らを同心円状に結んだものであるが、これらの同心円状の「価格」と「時間」の水準を安値から高値(もしくは高値から安値)の押し目買い・戻り売りのポイントにすることもできる。
フィボナッチターゲット
【1】フィボナッチターゲットとは?
フィボナッチターゲットとは、上昇トレンドと戻しが入り、次の上昇がみられたときにターゲット(次の目標水準)を求める手法である。
【2】フィボナッチターゲットとポイント
※チャートの見方
図に示した通り、①上昇トレンドから②押し戻されて、③再び上昇を確認した段階の3点を線で結び、次のターゲットを求める。このターゲットについてはフィボナッチ比率で求めることとなり、「0.382・0.500・0.618・0.786・1.000」のほか「1.382・1.500・1.618・・・」といった「1」以上の水準を用いることもある。
注意喚起