メキシコペソ/円

スプレッドがドル円とほぼ同じ

メキシコペソ/円のリアルタイムレート
値動きの特徴と今後の見通し

メキシコペソ/円(MXN/JPY)のリアルタイムレート

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▼メキシコペソ/円投資のメリット・デメリット

メリット(魅力) デメリット
高スワップポイント
円安から円高トレンドへの転換リスク
米国経済の恩恵を受けやすい
米国の景気後退
他の高金利通貨と比較すると安定した値動き
マイナー通貨のための突発的な暴落リスク

メキシコは長年、高金利政策を取っているため他通貨と比べてスワップポイントが高めです。そのためメキシコペソ/円を買い保有すれば毎日スワップポイントが得られるため長期保有向けの通貨ペアです。米国の隣国に位置し、米国経済の恩恵を受けられることも魅力の一つです。一方、マイナー通貨で流動性が低いため、相場の急変時はメジャー通貨以上に変動する場合があり、突発的な暴落リスクに注意が必要です。

高水準のスワップ

メキシコペソ/円

10Lotあたりの
買いスワップポイント

140円

実施期間: 業界最高水準・固定※1を継続中

業界最高水準・固定の過去履歴は こちら

スワップポイントに関して、メキシコペソ/円は10Lot(100,000通貨)当たりの買いスワップポイント(2026年6月16日~2026年6月30日)を表示しています。スワップポイントが固定となるのはメキシコペソ/円の買いスワップのみとなります。

▼スワップポイントとは?

FX(外国為替証拠金取引)における「スワップポイント」とは、2国間の金利差調整によって発生する利益 or コスト のことです。

2026年9月24日時点の政策金利

  • メキシコのグラフ

    金利 6.50%

  • 日本のグラフ

    金利 1.25%

  • 金利差のグラフ

    金利 5.25%

つまり、
  • 金利の高い国の通貨(メキシコペソ/円)を買い翌営業日まで決済せずに持ち越すと 「お金がもらえ」
  • 金利の高い国の通貨(メキシコペソ/円)を売り翌営業日まで決済せずに持ち越すと 「お金を支払う」こととなります。
    発生したスワップポイントは保有ポジションを決済することで確定します。

▼メキシコペソ/円のスワップポイントの比較

トルコリラ/円
メキシコペソ/円
南アランド/円
人民元/円
1日あたりの
買いスワップポイント※1
()
230円
140円
150円
100円
政策金利
()
37.0%
6.50%
7.00%
3.50%
1Lotあたりの必要証拠金※2
()
130円
3,700円
400円
9,200円
1Lotあたりの通貨数量
1,000通貨
10,000通貨
1,000通貨
10,000通貨
1日あたりの買いスワップポイント
10万通貨買いポジションを保管した際翌日営業日にもらえるお金
政策金利
各国の中央銀行が決める金利
1Lotあたりの必要証拠金
1Lotのポジションを保有する際に最低限必要なお金

スワップポイントに関して、トルコリラ/円は100Lot(100,000通貨)当たり、メキシコペソ/円は10Lot(100,000通貨)当たり、人民元/円は10Lot(100,000通貨)当たり、南アランド/円は100Lot(100,000通貨)当たりの買いスワップポイント()を表示しています。スワップポイントが固定となるのはトルコリラ/円、メキシコペソ/円、人民元/円、南アランド/円の4通貨ペアの買いスワップのみとなります。

必要証拠金は毎営業日見直されますので、JFXニュース(https://www.jfx.co.jp/newslist/)をご参考ください。

スワップポイントシミュレーションに関するご注意
  • 本シミュレーションの計算で使用するスワップ値は、1Lotあたりの1日分のスワップポイントです。

  • 自動表示されるスワップポイントは、火曜日の実績から換算した値を当週木曜から翌週水曜日まで自動取得して表示します。

  • なお、スワップ値はお客様が任意の値に変更してシミュレーションを行うことができます。

  • スワップポイント合計金額は、1か月=30日、1年=365日で計算しています。

  • スワップポイントは金利情勢の変化等により日々変動し、受け取りと支払いが逆転する可能性もありますが、本シミュレーションは期間中のスワップポイントが変動しないことを前提とした計算結果です。

  • 本シミュレーション結果は、実際の取引の成果を保証するものではありません。本シミュレーション結果は取引の際の目安としてご利用ください。

メキシコペソ/(MXN/JPY)の基礎知識

▼メキシコの概要

メキシコは北アメリカ南部に位置し、アメリカと長い国境を接する国です。地理的な優位性を活かし、アメリカとの経済的な結び付きが非常に強く、自動車や電子機器などの製造業を中心に発展を遂げています。近年では、生産拠点を中国からメキシコへ移す「ニアショアリング」の恩恵を受けており、海外からの投資も拡大しています。 製造業はメキシコ経済の中心を担っており、自動車の生産台数は世界有数の規模を誇ります。また、アメリカ向けの輸出が経済を支える大きな柱となっており、アメリカの景気動向はメキシコ経済や通貨に大きな影響を与えます。

さらに、メキシコは世界有数の銀の産出国であるほか、原油の産出国としても知られています。観光業も主要産業の一つであり、多くの観光客が訪れています。アメリカ経済との強い結び付きや海外からの直接投資の動向は、メキシコペソの値動きを左右する重要な要因となっています。

メキシコの概要
メキシコの概要

メキシコペソ/(MXN/JPY)の状況と今後の見通し

監修:山岡和雅氏
(プロフィール)米系のチェースマンハッタン銀行、英系の RBS 銀行などでインターバンク ディーラーとして 10 年以上外国為替市場の最前線で活躍。現在は株式会社ミンカブソリューションサービシーズ 外国為替情報担当編集長として、情報配信サイトみんかぶ FX(https://fx.minkabu.jp/)を中心に為替情報の配信や、セミナー講師 などを行う。

トルコの概要

メキシコペソ(MXN)の取引が近年、個人投資家および機関投資家の間で急速に拡大している。2024年6月に実施されたメキシコ大統領選挙とその後の左派政権による憲法改正懸念(いわゆる「ペソショック」)を受け、一時世界中でペソ売りが加速したものの、その混乱は短期間で収束した。国際決済銀行(BIS)調査による銀行間取引シェア(注)をみても、メキシコペソは新興国通貨の中で圧倒的な流動性を維持している。現在は、高水準の政策金利(高い実質金利)から得られるスワップポイント期待と、北米市場への近接性を活かした「ニアショアリング」の恩恵を受ける底堅いメキシコ経済の現状を受けて、投資資金の本格的な再流入が起きている。本レポートでは、メキシコ経済の現状とメキシコペソ相場の今後について詳細に分析していく。

  (注)国際決済銀行が3年に一度実施する ”BIS Triennial Central Bank Survey” によるデータ等を参照。

メキシコの金融政策

メキシコペソの最大の特徴は、その高い政策金利と、インフレ率を大幅に上回る「実質金利の高さ」にある。慢性的な財政赤字やインフレ圧力に苦しむ一部の新興国とは異なり、メキシコ銀行(中央銀行)は、インフレ抑制と対米金利差の維持を目的として、早くから厳格な金融引き締めを行ってきた。2023年から2024年にかけて、政策金利は11.25%という歴史的な高水準に引き上げられ、長期にわたって据え置かれた。

2024年半ばの選挙ショックによるペソ安局面では通貨防衛のために高金利維持を余儀なくされたが、2025年に入り物価上昇率が3〜4%台へと着実に低下したことを受けて、中銀は緩やかな利下げサイクルへと舵を切った。2026年現在、政策金利は緩やかに低下しているものの、インフレ率の低下スピードが速いため、実質金利(名目金利 - インフレ率)ベースでは依然として新興国トップクラスの高さとなっている。実質金利の高さは通貨の購買力につながり、また、通貨の安定性にも寄与するため、中長期投資が基本となるキャリー取引で調達資金を呼び込む最大の原動力となる。

メキシコの経済状況

2024年の政治的ボラティリティを通過したメキシコ経済は、強固なファンダメンタルズを背景に極めて底堅い推移を見せている。一時は物価高と通貨安の悪循環が懸念されたが、中銀の積極的な金融引き締め政策が功を奏し、2025年を通じてインフレ率は7%台から3%台へとほぼ半減することに成功した。これはメキシコの実体経済の安定化に大きく寄与している。

ただし、こうした高金利政策の長期化は国内の内需や個人消費にとっては一定の抑制要因となっている。メキシコの四半期GDP成長率は、2025年を通じて緩やかなプラス圏での推移にとどまり、内需の爆発的な拡大は見られない。しかし、ゼロ近傍やスタグフレーション懸念に直面する他の一部の高金利通貨国(トルコなど)とは対照的に、メキシコは「ニアショアリング(製造業の北米回帰・サプライチェーン近接化)」の恩恵を直接的に受けている。米国向けの自動車をはじめとする工業製品の輸出、および海外直接投資(FDI)が経済を強力に下支えしており、これがペソのファンダメンタルズを他国よりも一段と強固なものにしている。実体経済がマイルドな成長を維持する中でインフレが収束しつつある現在のメキシコ経済は、中銀にとって比較的舵取りのしやすい安定期に入っていると言える。

メキシコの政治・地政学リスク

メキシコが政治的リスクとしては、2024年に発足したシェインバウム政権による左派路線の継続と、司法改革をはじめとする憲法改正の動向が最初に挙げられる。2024年の総選挙で議会において与党が圧倒的多数を確保したことで、一時は外資に不利な法改正が強行されるとの懸念が市場に広がり、大きなペソ売り圧力となった。しかし、実際の政権運営が始まると、シェインバウム政権は財政規律の維持や、ニアショアリングを推進するための外資誘致に対して極めて現実的な姿勢を示しており、市場の不信感は大幅に後退している。対米関係については警戒感が必要となるが、政権とよる強権的な中銀介入や極端な資本規制のリスクは極めて低いとみられている。

また、地政学リスクの面では、イランと米国・イスラエルの対立といった中東情勢から地理的に完全に隔離されている。メキシコは産油国の一面も持つため、原油価格の変動に対して一定の耐性があり、地政学リスク激化局面でのショックは限定的である。むしろ、2026年6月14日に米国とイランが和平協議に合意し、中東情勢が落ち着きを取り戻したことは、市場全体のリスク選好度を大きく高め、高金利通貨であるペソへの資金流入をさらに加速させる好材料となっている。

こうした中、現時点での最大のリスクは対米関係にある。2026年7月に米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)は2020年の発効後初となる見直し期限を迎える。3か国が延長で合意した場合、16年の延長が決まるが、合意できなければ毎年の見直しとなる。トランプ政権での保護主義的な姿勢もあって、米国は自動車の原産地規則について米国産部品比率を50%以上とするよう両国に求めるなど、強硬姿勢を示しており、現状では合意は難しいとみられている。USMCAを前提とした各国の自動車メーカーによるサプライチェーンの構築が、米国向け自動車製造をはじめとする工業製品輸出を中心とした現状のメキシコ経済構造を作り上げた。日本の自動車部品メーカーだけでメキシコ国内に約500社が進出しているが、対米関係の悪化によって、USMCAの先行きが不安定になると、世界中からのメキシコ向け投資が低迷する可能性がある。

近年のメキシコペソ相場

<ドル/メキシコペソ(USD/MXN)>
近年のドルペソ相場は、強固なファンダメンタルズを背景とした「ペソ独歩高(スーパーペソ)」とその後の急調整、そして現在の再評価というドラマチックな展開をたどった。1980年から2020年にかけては長期のドル高ペソ安が進行。新型コロナのパンデミックを受けて2020年4月に25.7849ペソという史上最高値(ペソの対ドル史上最安値)を付けた後、急速にペソ高が進んだ。2023年ごろからメキシコ中銀の高金利維持とニアショアリング期待からペソ買いが殺到。2024年月9日に16.2616ペソと2015年8月以来のドル安ペソ高となった。しかし、2024年6月の大統領選挙での与党大勝を機に、憲法改正への懸念からペソ急落ショックが発生。16ペソ台から一気に18.9939ペソまでドル高ペソ安が進み、その後もペソ売りが継続して2025年2月には21.2932ペソを付けている。もっとも新政権の現実路線の定着と高い実質金利の魅力が再認識されると、その後は一本調子でのペソ買い戻しが開始。2025年末には8.00ペソを割り込み、2026年2月に17.0866ペソを付けた。

<メキシコペソ/円(MXN/JPY)>
対円では、2001年から新型コロナのパンデミックの起きた2020年前半までの長いペソ安円高トレンドを経て、2020年4月6日の.2259円を大底として、2024年上半期までペソ高円安トレンドとなった。日本とメキシコの圧倒的な金利差を背景とした円キャリー取引が動きを支えた。2024年5月21日に9.4552円とリーマンショック前以来となるペソ高円安圏まで上昇。その後、同年6月のメキシコ総選挙を受けて、ドル/メキシコペソ同様に政局不安からのペソの急落ショックが起き、同年9月には7.000円を割り込むとことまで急落。高値からわずか4か月で26%の大暴落となっている。その後は少し回復も、上値が重く、2025年4月には6.8445円までペソ安円高が進んだ。そこからはトレンドが一転してペソ高円安が進行。政局への警戒感の後退や、物価の落ち着きを受けた通貨の安定性への期待などが円キャリー取引の選択肢としてのペソの優先度を引き上げる形で投資資金が流入。円安の進行も追い風となって2026年まで続く上昇トレンドを形成している。

2026年に入ってからのメキシコペソ相場

2026年に入ると、メキシコペソの「高金利・高安定」の優位性が市場でさらに際立つ展開となっている。中銀による緩やかな利下げプロセスが進む中でも、インフレ収束に伴う安心感がパニック相場への警戒感を完全に払拭した。ドルペソは年初の17.90ペソ台から2月には17.0866ペソまでドル安ペソ高が進行。イラン紛争を受けた有事のドル買いに3月末に18.1643ペソまで上昇する場面が見られたが、すぐに反落するなどペソ高の流れが続き、4月半ばにはイラン紛争でのドル高ペソ安分を払拭。2月に付けた安値圏に迫る動きを見せた後、6月までもみ合いが続いている。

ペソ円においては、2025年4月からの上昇トレンドが継続する形で、年初の8.70円台から1月中に心理的な節目でもある9.00円を超える動きとなった。その後9.15円が上値抵抗水準となる形でいったん9.00円を挟んだレンジ取引となり、さらに中東有事の緊迫化によるリスク回避の新興国通貨売り円買いなどもあって、3月末に8.7937円を杖kるが、年初の水準にも届いておらず、その後再び上昇トレンドに乗ると、6月に9.3415円まで上値を伸ばした。

これからのメキシコペソ相場

ポイント1:メキシコの政治・経済状況
シェインバウム大統領の任期は2030年までとなっており、当面は現在の安定した政治基盤が継続する。懸念された極端な左派政策への傾斜がなく、財政規律を重視する姿勢がはっきりとしたことで、海外勢の機関投資家資金の流入が続きやすい。経済成長はマイルドであるものの、30%台のインフレが続くトルコのような通貨の毀損リスクがなく、実質金利の高さがペソの価値を中長期的に防衛している。今後も安定したファンダメンタルズを背景に、底堅い推移が見込まれる。

ポイント2:対米関係
リスクとなるのは対米関係。メキシコは輸出の大部分が米国向けとなっているように、米国にかなり依存した経済構造となっている。一時懸念された米国との関係悪化は避けられるとみられるが、移民問題、合成麻薬(フェンタニル)の問題などもあり、注意が必要な状況。米国がUSMCANお延長に慎重な姿勢を見せていることも警戒感につながる。今のところ現状よりも悪化する流れは見られず、落ち着いた状況となっているが、状況の変化には注意したい。

ポイント3:ドルや円の動向(中東和平と日銀利上げ)
6月14日に米国とイランが和平協議に合意したことで、地政学リスクによる「有事のドル買い」や「新興国通貨売り」の圧力が一服した。これはペソ高をさらに後押しする。一方、対円では、6月15・16日の金融政策決定会合で日銀が4会合ぶりの利上げに踏み切ったものの、依然として絶対的な金利差は大きく、流動性と安定性の高い円を調達通貨とした円キャリー取引の役割は継続する。中東情勢の一服で市場のボラティリティが低下する局面は、キャリー取引の拡大に最も適しており、高金利の優等生であるメキシコペソ買い・円売りの流れを強力に支援するだろう。ただし、日本の通貨当局による突発的なドル売り円買い介入によって、一時的にペソ円が急落する可能性がある点には注意したい。

まとめ

政治的懸念の払拭と、これまでのニアショアリング実績、および中東情勢の一服を背景に、メキシコペソは新興国通貨の中で投資先として圧倒的な優位性を保持している。ボラティリティが著しく低下し、マイルドなペソ高トレンドへと移行した現在の環境は、スワップポイント(金利差収益)を主目的とする中長期投資家にとって極めて理想的である。

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