外国為替の基礎知識
スワップポイントのしくみ
スワップポイント(スワップ金利)とは、取引を行った2通貨間の「金利差調整分」のことです。例えば、10万円の証拠金を預け、1ドル=80円で1万米ドルを買った場合、その1万ドルの価値は80万円になります。ただし、証拠金として預けた金額はあくまでも見合いであり、対価ではありません。
そこで、対価となる80万円を調達(借入)することによって、その調達した80万円で1万米ドルを購入し、決済するまでその1万ドルを再び預けておくこととします。日本の金利を年間0.10%、米国の金利を年間0.25%と仮定すると、この1万米ドル買いポジションの場合は、日本と米国の金利差として、年間0.15%の金利を受取ることができます。これを日割計算すると、毎日約3.2円の受取りとなります。

逆に、1万米ドル売りポジションの場合は、1万米ドルを借入れて80万円を購入し、そのまま80万円を預けるため、米国の金利を払って、日本の金利を受取ることができます。つまり、年間0.15%の金利差、日割計算で約3.2円の支払いとなります。この金利差を受払いする部分がスワップポイントと呼ばれるもので、「MATRIX TRADER」ではスワップが日々、評価損益として表示され、決済時に口座へと反映されます。